抹香の木

 遠い昔の事、私の故郷ではネムノキを抹香の木とよんでました。

お盆が近づくとネムノキの葉を取り、天日で乾燥し手もみを繰り返しながら粉にして抹香として使用しておりました。

お盆には、村中の家々から木の葉のやさしい香りがなびき、浴衣姿の子供たちが楽しげにはしゃぐ姿が今も思い出します。

余りの懐かしさに何十年ぶりに作って見ました。